~古タンスの再生~
蔵の中に何十年も眠っていたタンスのリフォームのご依頼がありました。
処分もお考えでしたが、価値があるものとして、使われていた方の思い出の品物として、再生作業をさせていただきました。
・・・拝見させていただいた段階では、金具も錆びて塗装も剥げ、あちこち傷だらけになってます。
~作業工程~
加茂の桐ダンス職人さんと相談して・・・
金具は取り外してサビを取り塗り直す。
表面は塗装を落として薄く鉋を引き、深いへこみは砥の粉で埋める。
仕上げは時代色のウレタン塗装で、水拭きもできるようにする。
・・・となりました。
~再生した古ダンス~
約2か月の作業工程を終えて、お客様の所へ戻る時が来ました。
見事に再生して、末永くご使用いただける品物になりましたね。
今回の再生ポイントは・・・
通常タンスの飾りや引手の金具は新しい物に付け替えたりするのですが、引手っと鍵部分の形状に特徴があり、敢えて「そのまま」の金具を研磨しする事になりました。
また、漆塗りでなくウレタン塗装にする事で、お手入れもしやすくなり、時代色が映える仕上りになってます。
~その家のタンスに~
仕上がったタンスをお客様の和室へ納品させていただきました。
お身内の方がご使用されていたものなので、愛着がわくかと思います。
これからはこのお家のタンスとして歴史を刻んでいってもらえたらと思います!