~思い出は家具と共に末永く~
ダイニングチェアーの張地張替えのご相談をいただきました。
お話を伺いましたら、お客様の妹さんが愛用されていたもの…
そのあとは愛猫ちゃんが寛ぎの場として使用されていたもの…
そしてこれからは、お客様がご使用される事を…
ここまでの椅子に対する想いをお聞きいたしまして、今回は張地の交換と、座面と背面のウレタン入れ替えの修理を行わせていただきました。
椅子の修理はフレームの再塗装まで行う事が可能ですが、お話を伺った中で今回は妹さん猫ちゃんも愛用されていたお話をお聞きしましたので、
その名残も残したくて、張地とウレタンの交換を行わせていただきました。
~ポーランド産の椅子~
購入されてから、それなりの時間が経過されているのですが、フレーム自体に歪みやグラつきが無く、
とても丁寧に使われていたと思えます。
張地の汚れや擦り切れは使われてきた時間や歴史を感じさせる物で、家族と家具の思い出も一つ一つ現れているのではないでしょうか。
ウレタンのヘタりは使用頻度と時間とで発生してしまいますので、交換する事で座り心地も戻ります。
~ポーランド産の椅子~
座面裏には、ポーランドで作られた証がございました。
タグやシールなどは使用するうえでは必要ないかもしれませんが、残しておく事で時間が経過すると、その時の購入経緯や記憶なんかも思い出される事もございます。
~お気に入りの生地とお気に入りの色~
張地はサンゲツさんの「カラーナナコ」から選んでいただきました。
以前の物と全く同じものはございませんので、サンプル帳の中から、手触り肌触りが一番近い物を選んでいただきました。
色はお気に入りの色を選んでいただきました。
座面と背面はウレタンを新しい物に入れ替えました。
座面は生地を外してみたらチップウレタンが入ってなくて、ソフトウレタンのみでしたので、
座り心地や座高が変わらないように、全く同じソフトウレタンのみにさせていただきました。
~これからの家具と家族の歴史~
張地とウレタンを交換いたしまして、また新たにご使用いただけます。
今までの記憶と歴史と共に、
そしてこれからのご家族との新たな思い出に、
椅子と共に末永くご使用いただけたら、嬉しく思います。