~食器棚丁番取り換え替え作業~
食器棚用の扉丁番のご相談をいただきました。
確認させていただきましたら、近年主流の「スライド丁番」でなく、亜鉛ダイキャストでできている「アングル丁番」でした。
ダイキャスト製ですと、長い時間使用していくうちに関節部分が破損してしまいます。
今回ご相談いただいた丁番も、扉と本体をつないでいる、
関節部分の破損でした。

ただ困ったことに、こちらの丁番はオリジナルの仕上がりで、量販的に出回ってないものでした。
また似たようなデザインは、ホームセンターに置いてあったりするのですが、サイズが合わなくて取り付け不可能な物ばかりでした。
金物屋さんに相談しましても取り付け可能な物はなく、
木工屋さんに相談したら既存のスライド丁番に合うように扉と本体を加工するか、新たに扉を作る方法をご提案していただきました。
お客様からは
「嫁入り道具で使っている物で、扉の開閉が行えれば」
と、おっしゃられてたので、極力既存のスタイルを崩さずに修理を行いたかったのですが、
修理方法の方向性をお客様と相談させていただこうと思っていた矢先…
商工会の総代会に参加して、懇親会で偶然席が隣になった方が
金属加工をされている会社の方で、以前丁番の設計をされていたことがあったと、お話してくださいました。
その席で、「今丁番修理で悩んでいる」とお話したら、
「ウチに近い物があるかもしれない」
とおっしゃっていただき、後日調べていただいたら、
形は違いますが、取り付け可能な規格でした。
~コーダ工業さんのアングル丁番20・24~
こちらの丁番は、コーダ工業さん設計の24・20と言う規格・・・

この規格を採用している家具類の数が多くないのか、今はホームセンターや金物屋さんなどでは量販的に取り扱っておりません。
なのでものすごく貴重な丁番となります。
早速取付けさせていただきました。

デザインは違うので、ねじ穴は同じでありませんが、関節の長さは同じですので、気持ちよく扉が開閉してくれます。
丁番のデザインは変わってしまいましたが、無事に交換が完了してお客様もとても喜んでいただきました。
・・・あきらめていた丁番探しでしたが、偶然の奇跡的な出逢いで丁番を見つける事ができ、修理が完了いたしました。
嫁入り道具で長くお使いになっている食器棚の物語はここで終わる事なくまだまだ続き、
これからも末永くご愛用していただけたら私も嬉しく思います。