~思い入れのある家具の修理~
お客様からダイニングチェアーの修理のご依頼がございました。
購入されてから、30年以上ご使用になられているので、使用期間を考えると、新たな椅子をご購入されてもおかしくないかと思いますが・・・
「主人との思い入れが強い椅子なので・・・」と、お客様のご希望で修理させていただく事になりました。
・・・家電製品と違い、家具は激しい破損でない限り修理が可能な物なのです。
ご使用されている方にしか、持ちえない品物の価値観もございますので、長くご使用されることは良い事とも思えます!!。
~接着剤の経年劣化~
お預かりした、ダイニングチェアーをチェックしてみたところ・・・
部品やホゾが破損しているのではなく、接着剤が時間の経過と共に劣化してしまい、負荷のかかる部分がの、甘くなってきただけのようです。
~分解してからの確認~
接着剤が甘くなっている部分を確認するため、まずは分解してみます。
金具で固定してある部分は大丈夫でしたが、今回は「ぐらつき・緩み」がある部分を全て外してみました!
~劣化した接着剤をヤスリで落とす~
すぐに木工用ボンドを流し込むのではなく、乾燥してしまった接着剤を、ヤスリを使い木部が出る状態にいたします。
木工ボンド効果的に接着するのは大切な事です。
~水平を確認しながら組み立てる~
接合部分を綺麗にしたら、いよいよ組み立て作業!
木工ボンドをホゾに付けて、水平を見ながら組み立てます!
組みあがったら、木工ボンドが乾いたら完成となります。
これでまた、ご使用いただけますね!
ご家族との思い入れのある家具は、いつまでも末永くご使用いただけたら、嬉しいですね!!