ダイニングチェアーの張地交換

~ダイニングチェアーの張地交換~

ダイニングチェアーの張地のご相談をいただきました。

布張りのとてもデザインが美しい椅子ですね。

座面や背面が擦り切れたり裂けたりしてますので、十分ご使用されたものとお見受けいたしました。

 

~張地以外の部分も確認~

椅子の張替えを行う場合、張地以外にも確認しなければならない項目は他にもございます。

ただ表面の張地交換だけ行っても、元のきれいな状態には戻れない事も多いです。

まずは椅子の裏側から確認いたしました。

座面の裏側に貼られている黒い幕も劣化が激しくなってます。

普段は目に入らない部分ですが、このままにしておきますと劣化した布がぽろぽろ落ちてきてしまいますので、ここも交換となります。

 

次は座面の確認です。

ソフトウレタンとチップウレタンが重ねられてますが両方つぶれてまして、もうウレタンの役目は果たし終えてます。

ウレタンの交換を行わないで張地のみの交換も行えますが、クッション性が無い状態で仕上がりますので、座り心地もよろしくなく、あまりお奨めはいたしません。

 

次は背面の確認です。

背面の張替えは、椅子のデザインによって行わない場合もございますが、今回ご相談いただいた椅子は確認しなければなりません。

見てみましたら、張地も裂けてますし、クッション材も確認できなかったため、ウレタンを挟む必要がございます。

 

~カリモクダイニングチェアー~

最後はフレームの確認です。

こちらの椅子は、カリモクさんのダイニングチェアーでした。

特に目に見えるフレームの歪みやグラつきは無く、時間が経ってもしっかりしてました。

フレームは特別手を入れなくても大丈夫ですね。

今回の張替え作業では、

・張地を布からベージュ系のビニールレザーに変更

・背面と座面にウレタンを入れなおす

・裏生地を新たに張りなおす

という工程になります。

 

~座面を取り外し、背面の張地を剥ぎます~

まずは本体フレームから座面を取り外し、背面の張地を剥がすところからはじまります。

むき出しにすることで、フレームのデザインも構造もわかりますね。

アームの曲線が美しい椅子です。

 

~座面の張替え~

座面のウレタン交換の前に、既存のウレタンを見てみました。

本来、椅子用のソフトウレタンは白いのですが、黄色く変色して弾力も損なわれてます。

色の確認でウレタンの使われてきた時間を確認する事ができます。

今回はチップウレタンを20㎜、その上にソフトウレタン15㎜を重ねて、支え感がありながらソフト感も感じられる仕上がりになりました。

ウレタンの厚さは座り心地の好みに応じて変わります。

硬めがお好みでしたらチップウレタンが厚く、ソフト感をお求めでしたらソフトウレタンが厚くなります。

ウレタンを重ねましたら、ビニールレザーを張ります。

最近は布製品の除菌消臭剤も増えてきてますが、お手入れする手軽さからビニールレザーをお求めになられる方も、まだまだ多いです。

醤油やソースなどを座面に垂らしてしまっても、ビニールレザーは拭き取れば大丈夫です。

 

~背面にもソフトウレタン~

背面の張地を張る前に、ソフトウレタンを20㎜挟み込みます。

座った時に背部がゴツゴツした感じにならなくて少し包み込んでくれる感じに仕上がります。

長時間座っていてもストレスなく楽な椅子は必要かと思えます。

背面にはパイピング製法縁取りを行いビニールレザーを張り、完成となります。

 

~生まれ変わったダイニングチェアー~

お預かりした椅子の作業がすべて完了した風景は素晴らしいですね。

こちらをまた、末永くご使用いただけましたら、大変うれしく思います。

 

・・・椅子の張替えは表面の張地だけではなく、見えない部分もリペアする事により、新品のように生まれ変わります。

家具は住んでる方と一緒にその家の歴史を歩んできたものです。

今後もさらに一緒に歩んでいくものとして、新規の物を求める選択肢の1つとして、既存の椅子の張地交換を加えてみるのも良いかと思います。

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