~座卓天板補修~
座卓の天板補修のご相談を頂きました。
和家具の生産量が少なくなっている中で、固定足の貴重な座卓となります。
拝見させて頂いたら突板の欅色の座卓でした。
深い傷の部分は下地まで見えております。
本来突板は研磨できないので、当初の予定では天板の上に突板を重ねて塗装を行う工程を想定しておりました。
しかし、塗装を研磨していたら突板がかなり厚めの「ひき板」に近い厚みだったため、表面の塗装を落としてから再塗装の仕上げが可能となりました。
~天板のみの塗装~
天板の研磨を行ってから、着色を繰り返し、ウレタンクリアでしあげました。
深い傷も無かったので天板もキレイに仕上がりました。
脚の部分は手を付けなかったのですが、塗装もキレイに合う事ができました。
天板は作業を行ったり、食事を行い水拭きを繰り返すので、どうしても汚れやキズが目立ってしまいます。
長年愛用すればするほど目立ってきてしまいます。
補修を行えば」今後もキレイに使い続ける事ができます。
座卓や和茶棚など、和家具の生産量が減ってきているので、新たに求める事が難しくなってきております。
新たに求める事が困難でしたら、既存の物をもう一度生まれ変わらせて使う選択肢もあって良いかと思います。
今まで使われていた家具を、これからも愛用していただければ、更に愛着も湧いてくるでしょうか。
末永くご使用いただけたら嬉しく思います。